高橋文樹『途中下車』

途中下車 (幻冬舎文庫)

途中下車 (幻冬舎文庫)

たとえモラルに反していようとも、ぼくは妹を愛し抜く―。それが、ぼくが選び取った生き方だ。爽やかで決然たる青春を描いて、全選考員に絶賛を浴びた新世紀の文学誕生。第1回幻冬舎NET学生文学賞受賞作。
自分の現状と近しい設定、環境の小説は読み易い。この本もその例に漏れず読み易かったのだけど、今回は筆者のリーダビリティが貢献してるのかもって思う。一見堅苦しいような文体なのに平易に読み進められるのは、不思議な感覚だった。