本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

「お姉ちゃんは最高におもしろいよ」と叫んで14歳の妹がしでかした恐怖の事件。妹を信じてはいけないし許してもいけない。人の心は死にたくなるほど切なくて、殺したくなるほど憎憎しい。三島由紀夫賞最終候補作品として議論沸騰、魂を震撼させたあの伝説の小説がついに刊行。
最後まで読み切ってやっと報われます、読者が。
他者からの評価でしか自分を認めることができない故の崩壊と絶望。虚栄心のむごさ。しかし怖いよ、あの人(ネタバレになるので誰かは書かない)。残酷な物語でした。
僕はどちらかと言えばストーリー性よりも文章力を求めます。だから福井晴敏も読んでません*1。今回も自分としてはなかなか辛い一冊でした。なるほど、もともと作家さんじゃないのね。

追記

って、あれっ?↑の書籍紹介文*2ってあまりにも語りすぎじゃないかと。ネタバレでないのか、これは?

*1:途中で挫折。

*2:Yahoo!ブックスより抜粋。